2021年10月24日日曜日

Outemuロープロファイルキーボード

前回からの続き。

CherryMX互換のキースイッチである「Outemuロープロファイルキースイッチ」を使って、薄型のメカニカルキーボードが作りたい!となって試行錯誤してきましたが、なんとか形になりました。

ちょっと前に、薄いキーキャップを教えてもらい、見た目もロープロファイルキーボードっぽくなり、あとは音だけとなっていましたが、Amazonでチューブタイプのルブ205を買い、全てのキースイッチとスタビライザーをルブりました。
205は粘度が高いので、スタビライザー以外に使う時は出来るだけ薄く塗るようにとアドバイスを貰っていたので、慎重に、慎重に、付け過ぎないようにルブりました。

そして、もうここまで来たら、思いつく限りの静音手段を全てやってしまおうと思い、TALPでキースイッチフォームを2種類買いました。
ここまでやって、静音にならなかったら、またバラして他の静音施策を試そうと思い組み上げたところ…ほぼ無音になりました(笑)
音的には、ほぼほぼ理想的な音になりました。
メカニカルな音がしないので、若干寂しい気はしますが、静音を求めていたので満足です。

次は薄さを追求しようと思います。
キースイッチとしては、KailhのChoc V1か、Gateronのロープロファイルを使おうかな、と思っています。

最後に、Kailh BOX Silent Pinkとの比較動画を載せておきます。




2021年10月7日木曜日

XiaomiのスマホでMVNOを使う

 最近流行りの中華スマホ。ちょっと前だとHUAWEI、最近の流行りはXiaomi、OPPO、OnePlus、などなど。日本国内でキャリアが販売していたり、日本法人があるメーカーとかであれば直販などで購入することが出来ます。この、日本国内で取り扱いのある機種であれば、端末の設定にはあらかじめ日本国内の主要通信会社のAPNが登録されているのですが、日本国内で売っていない、海外から通販などで個人輸入した端末では、このあたりの通信するための設定が入っていません。

そこで、いろいろ検索するのですが、中華スマホを使うための手順として、電話アプリでオマジナイをダイヤルするというのはちょくちょく出てくるのですが、私が使っているXiaomiのスマホではそれだけでは通信/通話が出来ませんでした。

なので備忘録がてら、日本国内で販売されていないXiaomiのスマホを使うための方法を書いておきます。

APN設定

DSDS/DSDV端末の場合は、とりあえず必要なSIMのAPN設定をデバイスに登録しておいてください。
理由は後で楽なので。

項目
APN名、アクセスポイント名uqmobile.jp
APN、APN設定uqmobile.jp
ID、ユーザーID、ユーザー名uq@uqmobile.jp
Password、パスワードuq
認証タイプ、PPP認証タイプ、暗号タイプCHAP
APNプロトコルIPv4v6、IPv4/IPv6
APNタイプdefault,mms,supl,hipri

VoLTE通話用のAPN(IMS)の追加

APNの追加設定で、

項目
NAMEims
APNims
MCC440
MNC51
TYPEims
APNプロトコルIPv4v6

を追加。
追加してもAPN一覧には出てきません。
ここで、一旦端末を再起動します。

VoLTE Carrier Checkの停止

通話アプリを起動し、ダイヤルパッドから、

*#*#86583#*#*

とタップします。
最後に通話を押す必要はありません。
最後のアスタリスクを押した途端に「VoLTE carrier check was disabled」と出ます。

これで、最初に登録しておいたAPNを選択することで、通信と通話が出来るようになります。私の環境ではUQmobileと、楽天UN-LIMIT VIが使えることを確認しています。


2021年10月6日水曜日

キースイッチの音比較

キーボードタイプ音比較!

Gateron Red

Kailh BOX Silent(Pink)





二種類のキーボードを同じアングルで打鍵し音比較動画を撮ってみました。




最初の黒いキーボードは「Gateron赤軸」のキーボードです。
後半のグレーのキーボードは「Kailh BOX Silent Pink軸」のキーボードです。
このKailh BOX Silent Pink軸が、メカニカルキーボードとは思えないくらいの静音で、キースイッチを分解してみると分かるのですが、BOXの名の通り金属端子部が箱に入っているような感じになっており、さらに金属端子を押す仕組みも小さなパーツになっており、静音にするための努力があちこちに見えます。
私は、可能な限り静かなメカニカルキーボードが好きなので、このキースイッチは私の好みにドンピシャ!でした。

2021年10月3日日曜日

ロープロファイルキースイッチ

ロープロファイルというワクワク

昔ながらのメカニカルキーボードに憧れて、自作キーボードなんていう酔狂な趣味に手を出してしまった人は、キーボード自体のスタイリングに求めるのは重厚さだったり存在感だったりする事が多いと思われ、あまりキーボード自体を薄くしようという事にこだわる人は少ないんじゃないかな~とは思うところではあります。実際、私も一台目に組んだキーボードは、見た目は完全に昔ながらのメカニカルキーボードになっています。

マイファースト自作キーボード

このキーボードで使っている「Kailh BOX Silent Pink」キースイッチは本当に静かで、打鍵音を出来るだけ静かにしたいキーボードを作りたい人には、オススメしたいキースイッチです。キースイッチには一切手を加えておらず、スタビライザーをルブった以外はなにもしないで、極静音キーボードが作れてしまいました。

Kailh BOX Silent Pink


しかし、私はメカニカルキーボードでも、メンブレンやバタフライ、パンタグラフキーボードまでとはいかなくとも、出来るだけ薄くしたい!

一応、メカニカルキーボード用のキースイッチにも「ロープロファイル」という、数ミリだが背の低いキースイッチは販売されています。有名なところでは、Keychronでも使われているGateronのものや、独自キーキャップ規格のKailhの「Choc V1」、「Choc V2」などなど。

しかし、このどちらのキースイッチも、スイッチを薄くするためにCherryMXとの互換性を捨ててしまっています。その代わり、これらのスイッチを使うと、理想的とも言えるほどの薄さのキーボードが実現出来ます。正直、キーボード自体のスタイリングで言えばKeychronはかなり理想に近いです。

とは言うものの、そもそも、キーボードを自作しようとした理由が「使いたいキー配列のキーボードがないから」なので、Keychronなどでお茶を濁すのではこれまた本末転倒。

というわけで、CherryMX互換のロープロファイルキースイッチを探してみると、私が唯一見つけられたのが「Outemu ロープロファイルキースイッチ」でした。キースイッチのピンと、キーキャップがCherryMX互換なので、手元にあるもろもろのパーツがそのまま使えます。当然、CherryMX互換なので、PCBとしてはDZ60 REV3.0がそのまま使えます。

DZ60

このロープロファイルキーボード計画では、ケースも薄めのものが使いたかったので、KBDfansにDZ60 REV3.0とポリカーボネートのプレートと一緒にアルミのロープロファイルケースを注文。1週間くらいで到着しました。

KBDfanから買ったもの

このキーボードで肝になる、Outemuロープロファイルキースイッチは遊舎工房から必要な63個を越えるように70個注文(10個単位なので)。一緒にスタビライザーを2セットと、キーキャップも注文した。こちらも一週間くらいで届きました。

Outemuロープロファイルキースイッチ

届いたのでとりあえず組んでみたのですが、見た目は普通のメカニカルキーボードになり、ちょっと拍子抜け。

ロープロファイルのはずのキーボード

ロープロファイル感は一切ありません。そして、画像をよく見ると分かると思いますが、スタビライザーを使っているキーが、他のキーよりもちょっと高くなっています。実はこの現象は、このキースイッチを使ったという方のblogやYouTubeなどを見ていて分かっていました。スタビライザーを2組注文したのは、この現象を解決する方法を実験するためでもあったりします。

そこで最初にやった施策としては、スタビライザーの上限を制限してみる事でした。こうすることでスタビライザーを使ったキーの高さを低くしてみようという魂胆。


結果から言うと、キーの高さは同じになりました。ところが、キーの戻りを制限したことで、キーが押されたままの状態となってしまい、あえなく失敗。元に戻しました。

そこで、サリチル酸さんの自作キーボードDiscordで質問したところ、CherryMX互換のロープロファイルキーキャップを教えて貰いました。Amazonでも売っていたのですが、Amazon発送ではないので遊舎工房で注文しました。そして無事に到着。

ロープロファイルキーキャップ

これを装着したところ、見た目もロープロファイルキーボードっぽくなりました(見た目はちょっと満足)。

ロープロファイルっぽいキーボード

しかし、スタビライザーを使っているキーが高くなってしまう問題は解決していません。そこでキーを横から見てみると、キーが高くなっている原因としては、キーキャップの脚が長いだけなのではないかと推測。であれば、脚を半分に削ればいいんじゃないかと思い削ってみたところ、他のキーとほぼツライチになりました。これで正真正銘ロープロファイルキーボードになりました(多分)。

脚を半分の長さに削った

スタイリングはいい感じにまとまったのですが、どうしても「Kailh BOX Silent」と比べてしまい、カチャカチャ音が気になります。「Kailh BOX Silent」と比べたら、ほとんどのキースイッチがカチャカチャ音に聴こえてしまう気はしますが…。

そこで、ふたたびDiscordで質問したところ、ルブを205にしてキースイッチもルブったほうがいいと教えて貰いました。なのでで、Amazonで量の多いチューブタイプを注文←イマココ

到着次第、70個のキースイッチをすべて分解しルブってみる予定です。

そして、後編はこちら

Tijuana LP改め、esAlice改め、Woorden

もともとは「Tijuana」のロープロファイル版を作ろうとして作ったので「Tijuana LP」と呼んでいたけど、Alice配列っぽくもあるので「esAlice」(似非Alice)って名前にいったん落ち着いた。 しかし、Alice配列は曲線配列にはなってなくて、キー配列のブロック...